証明局の証明書

デジタルIDとは「デジタル署名」または「電子署名」と呼ばれる、身分証明書の一種です。電子メールでのやり取りでは、相手の顔が見えません。悪意のあ るユーザーは、知り合いになりすましてウイルスなどを送りつける可能性があります。そのため相手を見分ける手段として、このような署名が使われるのです。

メールの仕組みは、セキュリティの観点からすると非常に脆弱です。通常は受信時のみ、ユーザーのID/パスワードを入力して身元を確認する「ユーザー認 証」をします。これは他人がメールを盗み見するのを防ぐためです。一方、メールの送信時には、ユーザー認証をしません。ソフトに登録したユーザー情報がそ のまま送信されるので、この部分を詐称すれば簡単に他人になりすませるのです。多くのプロバイダーでは、送信者のなりすましを防止するために、一度受信 (POP3)サーバーでユーザー認証をしないと、送信(SMTP)サーバーを使えないように設定しています。しかし、ユーザー自身で送信サーバーを用意す る方法などもあり、完全とは言えません。